7月について

「「ローソクもらい」ってどんな行事?どの地域で行われる?意味・由来は?」

毎年七夕の時期に「ローソクもらい」という行事が、北海道の一部で行われます。

読んで字のごとく「ローソクをもらう」行事なのですが、誰が誰からもらうのでしょうか・・・

「ローソク出―せー出せーよー 出―さーないとーかっちゃくぞーおまけに噛みつくぞー」という歌を玄関先で歌いながら七夕の昼から夕方、また地域によっては夜に子供たちが近所を回ります。すると、大人たちが用意していたローソクを子供たちに渡す、という行事です。

おもに、道央、道南、道東エリアの一部で行われています。

ちなみに、「かっちゃく」というのは、北海道の方言で、「噛みつく」という意味です。

噛みつくと言っても、小学生かそれにも満たないような子供たちなので、そんなに痛くない・・・かもしれません(笑)

しかも、この歌っている姿が、YouTubeでも見られるのですが、子供たちはとても恥ずかしそうで、目を泳がせながらもやっとの思いで声を出し、何とか歌いきるという感じで、とても可愛い雰囲気すら漂わせています。歌い終わると、むしろ大人たちが「ありがとう~」といって拍手までしています。

とても、微笑ましい光景です。

曲調は、童謡の「カゴメカゴメ、かごの中の鳥は~」というあの歌の雰囲気に似ているな、と私は感じました。日本らしい歌ですよ。

でも、何のためにローソクをもらって回るようになったのでしょうか?

実は、これといったはっきりした由来は良く分からないそうです。でも一説では、青森県の「ねぶた祭り」を北海道の主に「道南地方」に持ち込んだ人たちがいて、昔は、今の様な明かりが無かったので、ローソクを灯して祭りを行っていたそうです。そのために、ローソクを集めたのだとか・・・

でも、ご存知「ねぶた祭り」は東北3大祭りにも数えられる日本を代表する迫力満点の大きな夏祭りです。

来場者数たるや毎年300万人に迫る勢いです。大きくて勇壮な張りぼてがいくつも町中を練り歩くあの祭りを真似て定着させるのはあまりに大変だったのでしょう。お祭り自体は、残りませんでしたが・・・

「ローソクもらい」だけは、残ったのですね。

しかも、少し調べてみると「ローソクもらい」が残った本当の理由が見えてきました。

それは、子ども心に訴えたものでした。

というのも、少し想像すると分かりますが、ただローソクをもらいにゆく行事って面白いですか??ということ。

特に、いまどき、ローソクをもらっても楽しい、嬉しいと思う子供などいないでしょう。

ローソクがわりにLEDライトを配るお宅もあるそうですが・・・でも、それだけで子供たちがわざわざすすんでもらいに回るとも思えません。

実は・・・「お菓子」がもらえるのです!!

まさに、アメリカ発の「ハロウィン」そっくりですよね。

あちらは、「お菓子をくれないと、家を壊すぞ~」と噛みつくよりも過激ですが・・・

でも、発想は同じです。弱い子どもにあえて、強い権利を与えるというか・・・

そこに働く大人たちの心理というのは、やはり、子供に楽しみを与えること、そして、地域社会の縦の交流とでも言いましょうか、大事なコミュニケーションツールにもなっているのだと思います。

お菓子をもらえるとなると、子供たちは、俄然張りきります。

恥ずかしい歌でも歌っちゃいますよね。そして、もらえるお菓子なら何でももらっちゃえ!!とばかりに

喜び勇んで近所を訪ねて行くのでしょう。

理由はどうあれ、特にとうに子育てを終えたお年寄りからすれば、小さな子たちが我が家を訪れてくれるだけで、嬉しいものです。子どもも嬉しく、大人も元気になるそんな素敵な七夕の行事が「ローソクもらい」だったのです。

そして、このような行事が、重要視される背景には、「少子化」の厳しい現実があります。

今年2018年の総務省の統計では、14歳以下の子どもの人口は「37年連続で減少」していることが分かりました。

しかも前年の2017年と比べて「17万人も減っている」のだそうです。増えたのは唯一東京だけで7千人。

各地方での少子化の波は、年々その深刻さを増しています。と同時に進む急速な「高齢化」。

次世代を担う子供たちは、その存在だけで「宝」なのです。

子供たちが「キャーキャー」と元気に遊びまわる声が聞こえない町というのは、何とも寂しい限りです。

全国には、無数の祭りが存在しますが、その多くは、そこに子供が参加してこそ、活気というか、真の明るさや希望の様なものが見えると思います。

「ローソク出―せー出-せーよー出さないとーかっちゃくぞ~~」

「ローソクもらい」が、これから先もずっと続いてくれることを切に願います。

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