7月について

「「白南風」は何と読む?意味は?黒南風との違いは?」

「白南風」という三文字熟語を突然見せられても、これがいったい何を表すのか、戸惑ってしまう人も少なくないと思います。

人の名前?

地名?

色々考えても、知らない人にとってはこれ以上は何のことだかさっぱりわからないと思います。

正解は「しろはえ」とか「しらはえ」と読みます。

この三文字を分かりやすく分解すると「白い南風」となります。

「南風」と書いて「はえ」と読むのですが、これは、夏の時期に、日本列島に南東から吹いてくる湿った風のことを表します。

その「南風」が白いというのは、梅雨が明けた頃、これからいよいよ夏本番という時に真っ白な雲が浮かぶ空に向かって吹き付ける南風のことを表しているのです。

では、「黒南風」は、というと、「くろはえ」と読み、こちらは、梅雨に入る頃、黒々とした雲が浮かぶ暗い空に向かって吹く南風のことを表します。

皆さんは、モンスーンという言葉をご存知でしょうか?

モンスーンは日本語で「季節風」といいます。

日本の気候は、モンスーン気候と言われ、季節ごとに違った季節風が吹く性質があります。

夏に吹くのが、今説明した「南風」。

春に吹くのは、「東風」、これで「こち」と読みます。

冬には北風、秋には西風が吹きます。

では、なぜ季節風が吹くのでしょうか。

そもそも風というのは気圧の高いところから気圧の低いところに向けて吹きます。

太平洋高気圧という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、夏になると、ハワイ諸島の北側に当たる東太平洋上に大きく高気圧が張り出します。ここから気圧の低い日本列島の方に向かって高温で湿気の多い風が吹き付けるわけです。これが南風。

冬は、ユーラシア大陸が大変寒くなり、冷たい空気が地面近くの低い位置にたまることで高気圧が出来ます。日本列島は、大陸から離れているために、高気圧には覆われず、この高気圧から吹きだす季節風が日本列島に向かって吹きつけてくることになるのです。これが、北風になります。

こう考えると、日本は色んな風の影響を受けている国と言えます。

春なら春一番や春嵐が吹きます。そして、東風も。

初夏の頃には、青嵐が吹き荒れます。その後、南風が吹き、極めつけは台風シーズンになると次々と台風押し寄せてきて、ビュンビュン恐ろしいほどに風が吹きます。

秋には、野分という風が吹き、冬になれば木枯らしや北風がピューピューと吹きつけます。

これだけの風をただいたずらに吹かせておくのは本当にもったいないと思います。

そういう意味では、いま注目を浴びている再生可能エネルギー、風力発電にドンドンとこの風を活かしてほしいと切に思いますね。

スミマセン、ちょっと話がそれてしまいました。

話を戻しますが、白南風は、梅雨が明ける頃に吹く風なので、時期としては、だいたい7月中旬から下旬にかけての快晴の日に吹くと考えられます。

一方の黒南風は、梅雨に入る頃ですから六月の上旬ころ、天気の良くない時に吹く風と言えます。

ちなみに、この中間である梅雨の真っ只中に吹く南風を「荒南風(あらはえ)」と言います。

白南風以外は、実際に吹いている様子を想像すると、思わず顔色が暗くなってしまいそうです。

梅雨時期に吹く強い風ですものね。もし、傘を差して歩こうものなら・・・悲惨な結果が待っていそうで・・・

でも、「はえ」という音の響きや「南風」という字の並びなどは、耳にも目にも決して悪いものとは思いません。その証拠に、南風はもちろん「白南風」も「黒南風」も俳句の世界では夏の季語になっています。

日本人なら、梅雨時期のうっとうしい天気や風になんか負けていないで、あえて美しい俳句の一つでも

詠いあげてみたいものです。

あなたも一句いかがですか?

日本人としての誇りを持って・・・

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