6月について

「紫陽花の読み方は?赤色と青色の違いが出る理由は?」

「紫陽花」、これは日本の梅雨時期を代表する「アジサイ」の花のことです。

この3文字で「あじさい」と読みます。

なぜ、「あじさい」を「紫陽花」と書くのか。どう考えても当て字としか思えませんよね。

紫陽花は、そもそも日本原産の植物です。古くは、奈良時代の歌にも詠まれているくらいですから、

とても日本人にとっては馴染みが深い花です。

しかし不思議なことに、それ以降、一切文学作品や歌の中から姿を消してしまいます。

そして、江戸時代に再び登場して、それ以降は、国内でも認知度が上がってきました。

1,200年以上も前から「あじさい」と呼ばれていましたが、これは『藍色が集まったもの』を意味する

『集真藍』と書かれていました。厳密に言うと「アズサヰ」の発音です。

しかし、平安時代に源順(みなもとの したごう)という学者が、中国・唐の詩人白居易がアジサイとは違う花のことを詠んだ「紫陽花」の字を日本の「あじさい」と勘違いして書いたものが間違って広まって、この字が定着したと言われています。

でも、「紫陽花」という字の並びは、とても素敵で、雰囲気が出ていて、今ではこの字以外は考えられないくらいに似合っていると、個人的には思います!

さて、色鮮やかな花々が咲き乱れる4月、5月が終わると、町中も公園もその風景はおよそ一変してしまいます。

フジの花しかり、クレマチスしかり、そして、この時期の主役「紫陽花」にしても、

まるで雨露が、そのまま花びらを染めぬいたような色合いで、外はどこともパープルとブルーの空気に包まれたかのようになるのが、日本の梅雨ですよね。

でも、そのパープル、ブルー系の6月の風景にも、ときおり、赤い紫陽花の色が混ざっていることに気づきます。

当然、紫陽花の別品種だと考えてしまいますが・・・・

実はそうではないのです。

青紫の花も赤紫も花も同じ品種の紫陽花なのです。

では、なぜ青と赤の違いが生まれるのでしょうか?

その答えは、「土」にあるのです。

結論から言うと、土が「酸性」の場合は、「青」に、アルカリ性か中性の場合は「赤」になるのです。

(ちなみに、私たちが、花と思っているのは実は花ではなくて『萼(がく)』いわれる部分で、本当の花は、花びらのように見える萼をかぎわけた中にひっそりと咲いています)

土というのは若干のアルミニウムを含んでいて、土壌が酸性だと、アルミニウムが地中に溶けだしてきます。このアルミニウムが、紫陽花に吸収されると花の中にあるアントシアニンという成分と結合して青色を発色します。逆に、土壌がアルカリ性か中性の場合は、地中でアルミニウムが溶けだすことはないので、

アントシアニンのままの赤色が発色されるというわけです。

日本は雨も多く、土壌は酸性化しやすいのが一般的で、赤色にするために、あえて石灰などのアルカリ成分を含ませることをします。

ちなみに、白い紫陽花を見かけることもありますが、これは、品種改良されたものでアントシアニンが含まれていません。ゆえに、アルミニウムが加わっても青くなりませんし、そのままでも赤くはないのです。

こんなことを知っていると、今年の梅雨時は、町中を歩くのも楽しくなるかもしれません。

紫陽花が赤ければ、そこは誰かの手で土がアルカリ性にされたのかな・・・なんて想像して。

また、紫陽花は決してずっと同じ色ではなくて、薄色で咲き、やがて濃く色が出て、最後に薄くなって枯れて行きます。この刹那の変化も紫陽花の魅力のひとつと言えます。

参照:https://ganbarustars.info/nandemo/archives/797

http://www.geocities.jp/tama9midorijii/ptop/shi61.html

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